大人の育て方——子どもの自立心を育む方法

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あらすじ/作品情報

親の恐れが、子どもの未来をダメにする!いつでも子どものそばにいる親子どもの宿題を代わりにやる親子どもの自由研究作品をつくる親子どものエッセイを代わりに書く親留学中の子どもを監視する親子どものことで職場に文句を言う親……親のチェックリストに従って生きる子ども自分のやりたいことを見つけられない子ども人に頼み事をできない子ども一日に何度も親に電話をする子ども親の期待が大きすぎてうつになる子ども親の過保護のせいで依存症になる子ども長年、スタンフォード大学の学生部長を務めた著者は、子どもに干渉する親が驚くほど増えていることに気づいた。専攻や課外活動、就職先にいたるまで、子どもをコントロールする親がいる。また、子どもが失敗したり傷ついたりするくらいなら自分でやってしまおうと、課題を手伝ってやり、子どもの代わりに大学に苦情を言ってくる親もいる。そうした親が、年々増えていたのだ。その一方で、親の過保護と過干渉のせいで、大学生になっても自我を確立できていない子どもや、大人として求められる最低限の生活能力すら身につけられていない学生も多くなっていた。さらに、親の期待のせいでうつ病になったり、依存症になる子どもも増えている。ふたりの子をもつ母親でもある著者は、親が子どもに対して抱く期待、そして何よりも、「子どもが成功できないのではないか」「他の子どもに立ち後れてしまうのではないか」という親の恐れこそが、過保護な子育てにつながっていると指摘する。そうした過保護な子育ては、子どもの将来にとって有害となるだけでなく、親自身も、やりすぎた子育てに疲れ切り、ストレスを抱えて、自分の人生を見失っている。本書では、過保護な子育てと、それが子どもをダメにしている実態を、様々な調査結果と、多くの教育関係者への取材、さらに、親たち子どもたち自身の声を通して明らかにする。そのうえで、実践できるよりよい子育ての方法を紹介する。子ども自身に失敗を経験させること、立ち直る力(レジリエンス)や臨機応変に対応できる力を養わせること、そして、成功するために必要な意志の強さとやり抜く力(グリッド)を身につけさせることの大切さを強調する。次世代の若者たちが自信と能力を得て、自らの人生を切り拓いていくことを願う人々の声を結集したような本書は、すべての親にとって有益な子育ての指南書となる。

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