悪名

作家名: 草凪優
出版社: 株式会社大航海
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悪名
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あらすじ/作品情報

食品系商社の経理部に勤める三十路のわたしには、暴食の日があった。牛丼の大盛りとカレーの大盛り、生卵二個。午前零時過ぎの牛丼屋で、周囲の男たちの目をひくオーダー。女が牛丼を食べてなにが悪い、と胸底で吐き捨てる……美人の部類に入るわたしには、愛し合うことは素晴らしいことだと信じていた日々があった。そして自分が純真だと疑わないまま、ふたりの男を愛した。ひとりは会社の先輩。もうひとりは彼の学生時代の友人。そして三カ月後、二股は彼らの話し合いのすえ暴きたてられた。誰にでも股を開くセックス中毒、ただの淫乱。悪名は社内に蔓延した。二日続きの暴食のカウンターの向こうに、その悪名を知りながらわたしをデートに誘った新入社員が座って──真っすぐな心を思い出す、2013年、小説「すばる」発表の快癒短編!【著者略歴】草凪優(くさなぎ ゆう) ─ 1967年生まれ。「この文庫がすごい!2005年版」で『桃色リクルートガール』(双葉文庫)が官能文庫大賞を受賞、「この文庫がすごい!2010年版」では官能文庫大賞と金賞を同時受賞。2014年に「21世紀最強の官能小説大賞」で『どうしようもない恋の唄』(祥伝社文庫)が金賞、18年「裏八重洲本大賞」受賞。「性と生」を描き、女性読者も涙を誘われるほどに、絶大な人気と実力を誇る官能文藝の旗手。

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